こしばゆういちのブログ

理系院卒→ハードウェアエンジニア→HR人材開発マネージャー

HRチームのデジタライゼーション意識が向上した3つの理由 (3) - Whatの前に、Whyを語れ

こんにちは、DHLサプライチェーン株式会社 (DSC) で、Lerning & Development Manager(日本語で言うなら、人材開発担当マネージャー)をさせていただいております。

過去、2回にわたり書かせていただいた、「HRチームのデジタライゼーション意識が向上した3つの理由」、ついに最後の3つ目です。

…でも、実は最後の「『覚悟せよ+みんなできるよ』って伝えること」に関しては、あまりここで詳細に書くことがありません。なぜなら、過去のブログでお伝えしている内容を、チームに伝えたよ、ということであり、あまりダイナミックなストーリーは無いのです。

yuichi-koshiba.hatenablog.com

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以上、4つのことを、チームの前でお話ししました。

DXをする理由は、会社が、日本が、生き残るため

DXするのが目的じゃない、課題を解決するんだ

Whatの前に、Whyを語れ

「デジタライゼーションが急務」。この言葉は、頻度の差はあれど、どの会社でも聞く言葉です。なのに、なぜ進まないのだろうか。小柴の考える1つとしては、「Whyを語れていないから」「Whyが伝わっていないから」

デジタライゼーションは、それ自体が目的とはなりません。何か大きな課題や、もっと伸ばしていきたい事柄に対して、「どのように (How)」「何を (What)」するか、のツールでしかないのです。HowとWhatを軸として、社員に「とにかくデジタライゼーションをやれ」といって、みんな動いてくれるのでしょうか。多くの場合、上の空になってしまうことでしょう。

会社の課題として、デジタライゼーションがあがっている。でもそれは、「なぜ (Why)」行うのでしょうか。私の記事第1弾では、「日本として」「日本企業として」取り組まなければならない理由を紹介しました。少子高齢化労働人口の減少、団塊世代の一斉退職、情報科目の必修化。。様々な観点からWhyを考えました。では、皆さんの会社として、取り組まなければいけない理由は何ですか。もっと掘り下げると、”部”として、”チーム”として、なぜ取り組まないといけないのでしょうか。

このように、Whyから出発して人々をアクションに結び付けていくことを、「ゴールデンサークル理論」といいます。下の動画では、Simon Sinekが、その重要性を教えてくれています。

www.ted.com

わくわくするメッセージを発信しよう

伝えるべきWhyには、2つの種類がある、と私は思っています。「このままではビジネスが立ち行かなくなる」という、厳しい外部的な要因からくるものが1つ。社員に覚悟をもってもらうという意味で非常に重要ですが、”恐怖””不安”で終わりかねません。もう1つ重要なWhyは、社員一人一人の内側を刺激するWhyです。

デジタライゼーションは、自身の仕事を効率化します。

デジタライゼーションでプロセスを効率化させると、関係者から感謝されます。

デジタライゼーションは、できることの幅を広げ、キャリアの幅も広げます。

デジタライゼーションは、結果がすぐに返ってきます。

わくわくするWhyを伝えることは、自ら取り組んでみようという動機付けを生むことでしょう。あなたの会社、部署、チームで、「わくわくWhy」を作るとしたら、どんなメッセージになりますか。

結局、何をすればよいのか

ここまで3回にわけて、DHLサプライチェーン人事部の、デジタライゼーション意識が向上した理由を、私なりに考えて、まとめてみました。

でも、もしかしたら、こんなこと思う人もいるかもしれません。理系(しかもコンピューター・サイエンス)出身の小柴だったからできたことなんじゃなかろうか、と。デジタライゼーションという命題を課せられていたり、これから本気に取り組まないとと思っている中、そんなことできるのか、と。

だとしたら、話は非常に簡単です。偉そうなこと言ってごめんなさい、ですが、まずあなたがデジタライゼーションを使いこなすのです。あなたがマネージャー、はたまた社長だとしたら、猶更です。

大学に入れ、という意味ではないです。世の中、Youtubeなどでそこら中に教材はあふれていますし、試す環境はすぐそこにあります。まずは自分のタスクをデジタライゼーションして、他の皆さんへ波及させていきましょう。必ずや、みんながついてきて、意識向上に繋がると、私は信じています。