こしばゆういちのブログ

理系院卒→ハードウェアエンジニア→HR人材開発マネージャー

DXは怖くないし、みんなもうやってるよ?

大丈夫、できるから!

こんにちは、DHLサプライチェーン株式会社で、Lerning & Development Manager(日本語で言うなら、人材開発担当マネージャー)をさせていただいております、小柴です。前回のブログでは、DXに関して、もう私たち一人ひとりが覚悟をもって取り組まないといけないんですよ、といった内容を書かせていただきました。

yuichi-koshiba.hatenablog.com

今回はその続きとして、DXに取り組む際のハードルが、もしかしたら皆さんが思っているよりも低い(かもしれない)ことを書いてみようと思います。

なんでこんなに急にHOTになった?

しょっぱなからちょっと話がそれる展開になりますが、なぜここ最近になってDXがブームになってるのでしょうか。パソコンやインターネットなんて、一般的に使われるようになってから10年以上が経過しています。なぜ今?って思いません?それは、大きく3つの要素が関わっていると思っています。

1つは、通信環境の劇的な向上です。数年前は、「速い通信は有線しか勝たん」と言っていた時代でした。それが今や、Wifiの速度上昇と合わせ、5Gの登場により、もしかすると有線よりも無線のほうが調子がいい時があります。DXは多くのデータをいろいろな場所、物とやりとりしますから、うにょうにょスパゲッティーケーブルから解放されたことは非常に好都合です。

2つ目に言えるのは、ビッグデータの誕生。これも最近、よく耳にしますね。数年前、皆さんはデータを自身のPCにため込んでいました。仕事で使うメールも、POP形式という、「まずは自分のPCにメールをダウンロードして、メールサーバーから早いこと消していく」というのが当たり前でした。メールを見たければ、特定のPCを立ち上げる以外、方法が無かったのです。それが今やどうでしょう。皆さんが使っているであろうGmailは、PCでもスマホでも見れていますよね。これはメールデータが常にネットワークの先にあるから可能なこと。これも最近イヤというほど耳にする言葉と使うなら、クラウドに保存されている、と表現されます。

メールに限らず、今の主流はクラウドにほとんどのデータをおいて、必要なときにネットワークを通じて参照しに行くスタイルです。このスタイルにより、多くのユーザーの大量のデータが、クラウドにあることになります。これが、ビックデータとなるのです。DXはデータの活用がポイント。これもDXブームを生み出した大きな要因です。

最後の3つ目。これが今回最大のキーポイント、システム構築ハードルの低下です。

DXはプログラミングじゃないし、もうみなさんやってますよ?

DXを実現させるためには、どうやって作るのか。黒い画面と睨めっこして、暗号のようなアルファベットを並べないといけないと思ってます?もしそうだとしたら、もう少し楽に考えてもOKですよ。しかも、もう多くの皆さんは、こういうプログラミングをせずに、DXをいくつか実現させちゃっているはずです

例えば、飲み会でもなんでも、イベントを実施するにあたり、日程調整をみなさんどうしてますか?一人ひとりに電話してます?「調整さんを活用しています」「LINEの投票機能を使っています」という方は、おめでとうございます。DXやってます。

プライベートじゃなくて、お仕事の例。何か社員のみなさんに、アンケートを取りたいとしましょう。皆さんは、アンケート用紙を配りに行きますか?そんなことせずに、Google FormsやMicrosoft Formsを使う、ですって?すごいですね、DXめっちゃしてるじゃないですか。

デジタルの力を借りて、「新しい価値を創造する」「今までのコストを下げる」のがDXです。皆さんはすでに、様々なサービスを利用して効率化することで、コストを下げることに成功しているのです。電話をしなくても、アンケート用紙を配りに行かなくてもよくなったのですから。数年前だったら、同じようなことを実現させるためには、誰かが黒い画面と睨めっこをして、多くの時間をかけて開発する必要がありました。このように、DXを実現するためのシステム構築ハードルはどんどん低下しているのです。

重要なのは、できることを知ること

時代は進み、いろいろなサービスの力を借りれば、プログラミングの知識がなくてもいろいろなことがデジタルの力で可能になってきました。おそらく、皆さんが知らないだけで、いろいろなことを実は効率化できるのかもしれません。私が重要だと思うのは、いろいろなことに興味をもって、できることをどんどん知ることです。私も、「こんなものがありますよ」というものを、紹介できたらなと思っています。

もちろん大掛かりなことに取り組もうと思えば、一定の時間を割いて、作りこむ必要があります。ちょっと勉強が必要になるかもしれませんが、それでも、皆さんが思っているより、はるかに楽にできちゃうし、実際に実現できたときのアドレナリンは、思った以上にすごいですよ!

よっしゃやるぜ!その前に

前回のブログは「覚悟」だなんて、ちょっとびっくりさせる内容を書きましたが、今回は少し安心できる内容でしたかね?よっしゃやるぜ!と思っていろいろ試そうと思った方は、その調子!なのですが、なんでもかんでもDXに取り組む前に、ちょっと落ち着いて検討しないと、「やらなきゃよかった!」「結局コストが増大した!」という結果に陥ることがあります。次回は、そのあたりで。