ノーコード開発ができるのにしないのはもったいない!
こんにちは、DHLサプライチェーン株式会社で、Lerning & Development Manager(日本語で言うなら、人材開発担当マネージャー)をさせていただいております、小柴です。DXをテーマとしたブログ、4回目です。
(なぜHRチームのデジタライゼーション意識が向上したかシリーズは、また別途書きます)
今回は、「Microsoftの人ですか?」みたいな記事を書きます。
えらそうに書くけど、過去の記事の振り返り
第1回のブログで、DXとは「新しい価値を創造すること」と、「今までのコストを下げること」の2つである、と紹介しました。
そして第2回のブログでは、意外にも皆さんがDXをすでにやっていること、重要なことはできることを知っていくことだ、と紹介しました。
今回は、主に「コストを下げる」活動の中で、皆さんが知っておいた方がいい「できること」。それは、ノーコード開発です。
ノーコード開発って何?
さっそく出てきたキーワード。ノーコード開発とは何でしょうか。簡単に言うと、私たちが想像する、英語の暗号を羅列するプログラミングということを、全く、もしくはほとんどすることなく、アプリケーションやWebサービスを開発する手法です。
今、小学校のプログラミング教育でも、このノーコード開発(に近いもの)を取り入れているところが多いようで、子供でも分かりやすく扱えるものなのです。文部科学省はプログラミング教材としてScratchを推奨。「画面に表示されたロボット君を、右に10歩動かして」「壁に当たったら、回れ右して」など、直感的な命令文でプログラムを作成することができます。
では、大人の私たちもSCRATCHから、、始めてもいいかもしれませんが、すでに業務をおこなっている私たちは、「目の前にあるのにも関わらず、まったく使えていない」ツールである、Microsoft Power Platform、特にPower Automateを使うことを個人的にはお勧めします。
【注意】ここから先、Microsoft Power Platformの話が続きますが、お仕事でMicrosoftのツール(Outlook、Excelなど)を使っていて、Power Platformが使えるライセンスであること、が前提です。Google Workplaceがメインだという方々は、Googleの中でそれにほぼ相当するツールがあると思うので、調べてみましょう。そして何より大事なのは、会社のポリシーを遵守することなので、Power Platformの利用自体が会社としてOKなのかは、確認したほうがよいでしょう。
Power Platformって何?
Microsoftは、そのページでこのように言っています。
Power Platform でデータの分析、プロセスの自動化、アプリケーションや Web サイト、仮想オペレーターを構築をすることで、コスト削減やイノベーションを加速することができます。
Power Platformは、(実はほかにもあるけれど、)以下の3つの大きなツールの集合体です:
- Power BI
- Power Apps
- Power Automate
もしかすると、Power BIというのは、言葉だけ聞いたことがある人もいるかもしれません。「ダッシュボードでの情報の見える化を、Powser BIで実現した」なんて言葉、社内で聞いたことあったりしますか?そう、Power BIは、社内のデータを分析し、ダッシュボードで可視化して、効率的な意思決定に役立てよう、というものです。
Power Appsは、自分でカスタムアプリを作れる、というもの。Power BIとPower Appsは、「ローコード開発」と呼ばれ、Excelの関数に毛が生えた程度のちょっとしたコーディングが必要です。
私が入り口としてオススメしておきたいのは、3つめのPower Automate。自身のリアルな業務の流れを、そのままツールに落とし込むことができるのです(うまくいけば)。例えば、
- 【業務報告】から始まるメールを受け取ったら、
- その内容を、メール受信日時、送信者とともに、Excelの記録簿に書き込んでおく
なんていう流れを、視覚的に、落とし込むことができます。
皆さんが思っているより簡単です
「えー、難しそうー」とお思いの皆さん。多分、皆さんが思っている、1/10の労力と時間で習得し、実現できると思います。
まずは、簡単な「お遊び」から始めることをお勧めします。私は社内で、「Hey Yuichi」という件名のメールが届いたら、「ありがとう」と返信するAutomateを作ったよ、とチームに紹介して、それがいかに簡単にできるか、という布教活動から始めました。
最近は本当に便利な時代になりまして、Youtubeに学習コンテンツがゴロゴロ転がっています。ぜひ一度、Microsoft Power Platformが何なのか、そしてというにPower Automateがいかに自身の業務の自動化に役立つのか、を調べてみてください。
あー、でも、第3回目のブログで書いたように、「その業務はそもそも必要か」ということも、検証してくださいね、まずは。
以上、DHLなのに、Microsoftの人みたいな記事となりました!